オカメインコ暮らし

オカメインコの育成&繁殖などなど 東京都内で小規模ブリーダーを始めた飼い主日記です(2021’12 群馬県へ移転)

2020年12月

オカメインコ一人餌中雛をお迎えしたら

まずは体重を量りましょう

ショップでお迎えした箱やケースごと一度量って書き留めておきます

ゆっくりオカメが出てくるのを待って
(怖がって時間がかかっている場合は疲れさせないようにサッとプラケに移す)

オカメが入っていた箱を量って、その差がオカメの体重です

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理想体重は90~95g(あくまでも目安で個体差があります)
一人餌の中雛なら85~90g(あくまでも目安で個体差があります)
一人餌の中雛でもゴハンの食べが悪いようなら、挿し餌を用意しましょう
 夜寝る前(しっかり保温して)なら、食べるだけ食べさせても大丈夫です(3~4日間程度)
 挿し餌雛の育て方(仮称)を参考にして食べさせましょう
80g以下の場合は、(あくまでも目安で個体差があります)
病気が疑われることもあるので、病院へ行きましょう

毎日決まった時間(朝起きてすぐが理想)に
体重を量って記録しましょう

1日で体重の10%の増減があった場合は病気の疑いがあります
自己判断せずに、病院へ相談しましょう

くどいようですが、急激な体重の増減・体重が軽い 場合は
生死にかかわる病気の恐れがあります
元気そうにしていても、鳥さんは病気を隠していることがよくあります
体重の増減や、糞の異常など、目に見えて異常が確認できた頃には
手遅れになっている可能性が十分にあります

鳥さんは決して「痛い」「辛い」とは言ってくれません

この先20年か、もっとか、
末永くお互いに健康で楽しく寄り添っていけるよう
オカメちゃんの健康管理は飼い主さんにかかっています





オカメインコの雛・中雛をお迎えしたら
おうちに連れ帰ってまずやる事

部屋を暖かくする

飼い主さんは着替えて手をよく洗う

窓や扉を必ず閉める

家族に不用意に窓や扉を開けないように周知する

静かにする

ショップで入れて貰った箱やキャリーを静かに開けて
オカメインコがゆっくり自分から出てくるのを待ちましょう

出てきたら、少しだけ声をかけたりしてプラケに移動させ休憩させましょう

あまりに怖がって出てくるのに時間がかかる場合は、
疲れすぎないように手早くプラケに移動させて
半分位タオルなどで覆って目隠しをしてそっとしておいてあげましょう

※中雛の場合でもプラケは用意してあったほうがいいです※
 挿し餌雛の場合もプラケごとケージに入れれば保温の準備の手間も省けます
 温度計やサーモスタッドのセンサーは忘れずにプラケの中につけてください
 プラケなら温度計は1個 
 ケージなら、温度設定に慣れるまでは2個くらいあったほうがわかりやすいです

↓プラケースの環境↓
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↓ケージの環境↓
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プラケとケージはこんな感じで
プラケは夜は段ボールで囲ってもOKです(空気穴を忘れずに)

お迎えしたら、しばらくは暖かく薄暗くして休憩させてください
オカメインコは凄く可愛いですが
凄くデリケートな鳥さんです
餌を食べたりお水を飲んだり、粟穂をつついたりする様になるまでは
あまり構わず、ただ傍に居るだけにしましょう
独りぼっちにはしないでください
ちょっと動けば隠れたり、人の姿がよく見えるように…
人懐っこい子なら、リラックスできれば自分から近寄ってきます

ケージ内の環境も載せておきます

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最初はオカメも人間も緊張しています
オカメさんはパニックを起こしやすくなっていますので
ケージの中は必要最低限にしましょう

オカメさんは、緊張しているとお腹が減っていても、目の前にゴハンがあっても食べてくれません
突然の大きな物音や声・振動(地震)に敏感です、気を付けてあげましょう
ケージの半分にバスタオルを掛けて少し目隠しを作るなどをすると落ち着きやすいです

人慣れしている子なら、思い切ってダッコをしてあげても効果がありました
(我が家は皆ダッコ魔でした)
左手ですくうようにオカメを乗せて
オカメの頭を自分の胸に当て、右手で頭と背中を覆うように被せます
右手の指先でオカメの頭を優しくなでながら静かに話しかけ、
5分ほどすれば落ち着くと思います 無理をせず落ち着かないようなら別の方法を…

挿し餌のあげ方などは 
オカメインコ挿し餌雛の育て方(仮称)に
書いていこうと思います

今回はオカメインコの雛の選び方!
やっとここまで来ました~!

わくわくしますね
オカメインコは比較的地味な色が多いですが、それでも色々な子がいます
ルチノー ルチノーパール WFルチノー(商品名アルビノ)
パイド WFパイド…きりがないのでこの辺で
カラーだけでも可愛い子が沢山!

男子、女子ならどちらがお好みですか?

性格は
男子は明るくヤンチャ、物を落とすのが好きな子が多い気がします 永遠の2歳児
アピール上手
女子は大人しく、放鳥しても飼い主の肩に止まってずっと寛いでいる子が多いみたいです
おしとやかでキレやすいお姉さんな感じ そっと甘えます

人慣れ、甘えん坊具合に男女の差はあまり感じないかな…アピール方法の違いとかかな?

男子は口笛が好きで、教えると歌う子が多いようです
おしゃべりもまぁまぁする子がいるようです
稀に女子も歌ったりおしゃべりしたりすることもあるそうです
我が家の女子は歌ったりしゃべったりしないですが芸を幾つかしてくれます

鳴き声は 女子のほうが比較的に静かです
呼び鳴きはどっちも同じです、
群れで生きている動物の本能で、姿が見えなくなると心配で鳴いて呼び戻そうとします
在宅中はトイレにも連れ歩く覚悟で準備しましょう(笑)
お留守番中は、おとなしいことが多いです
(慣れれば飼い主が不在なのがちゃんとわかります)
「おかえり!」は激しいですが、愛されていると思って受け止めましょう

実際にショップに行ってみると、可愛いオカメちゃんが沢山いると思います
そんな中で、一番注目して選んでほしいのが
元気で 人間に興味のある子! です
元気であることは第一条件です
次に、人間に興味がある事 人間に興味がないと、せっかく連れて帰っても
人間が怖くてゴハンも食べずに衰弱してしまう事があります

どうやって見分けるのか

多くの雛たちはプラケースの中に入れて店頭に並んでいると思います
人間が近づくと、興味ありそうに近寄ってきて
ケース越しに右往左往して「遊んで~!だして!」と
激しく動いてアピールする子がいいです





こちらはケージですが、こんな勢いの子がいたらお勧めです
元気で人間に興味があります!

ショップに行くと、たいていは挿し餌の雛を薦められると思います
挿し餌雛からじゃないと
あまり慣れないような印象の話を聞くこともあるかと思いますが

そんなことはありません!
人慣れしている中雛ならば、一人餌でお迎えしてもベタベタになります!
挿し餌だけ与えているようなショップでは、人慣れしている雛の方が珍しいでしょう
初心者にオカメインコの挿し餌雛を薦めるようなショップはオススメしません

挿し餌雛であっても、人慣れには個体差がありますし、
お迎えのストレスで異常に寂しがりになったり
病気がちになれば投薬で人間嫌いになるリスも高くなります

一人餌で、元気で人慣れしている子が一番のオススメですが
挿し餌雛でも、一人餌雛でも、必ず元気な子を選びましょう
かわいそうで…とお迎えすることもあるかと思いますが
その場合は苦労や悲しい思い、最悪の事態を覚悟してお迎えください

オカメインコは、最初の1年がとても難しいオウムです
甘やかしすぎるくらいでちょうどいいです
「ちょっと甘やかしすぎたかも…」と思ったら、
2年目以降に徐々に人間環境に慣らしてあげて下さい
必ず、徐々に、様子を見ながら行ってください…
この辺りは、オカメインコの育て方(仮称)で書いていきたいと思います

繰り返しますが必ず元気で人に興味がある子!
ケースの奥でじっとしてうずくまっていたり(満腹時は除く)
ケース越しにゆらゆら体を揺らして威嚇する子は人間が怖いです
大人しい子、顔や体やお尻が汚れている子は具合が悪かったり病気の可能性が高いです
ケースの傍によると、目が合って寄ってくるような子がいいですよ~


ケージの準備をして、ゴハンの勉強をしたら!最後の準備です

かかりつけ病院探しです!

初めて鳥さんを飼われる方は驚くかもしれないですが
鳥を「きちんと」診れる病院は驚くほど少ないのです!!
片道2時間以内であれば普通の距離です
大型鳥で片道5時間かけて病院に行く方もいるそうです
さらに
初診の場合、1か月以上予約待ちをすることも少なくないです
初診での緊急患者は診てくれない所もあります
鳥をきちんと見れる病院が少ないという事は、どこも予約患者で一杯なのです
つまり、かかりつけ病院を見つけておかないと
具合が悪くなって病院に連れて行きたくても
すぐに連れて行ってあげることができません


※必要な時に適切な受診・治療を行わないことは虐待です

日頃の健康診断と、緊急時の為に かかりつけ医を探しましょう

では、病院にはどのような時に行ったらいいのか?

1:お迎え時~お迎え後1ヶ月くらい
  無菌の鳥さんはいません!が、悪い菌がそのうやお腹にいると最悪の事態になりかねません
  悪い菌がいないかどうかを診てもらいましょう

 ペットショップやブリーダーさんの所では、他の鳥さんと一緒に飼育されています
 雛であれば、オカメ以外の雛と同じケースに入っていることもあります
 雛同士くっついていれば「安心」「あたたかい」のです
 ですが、飼い主さんの所では同じ環境は作れません お迎え直後の緊張もあります
 「心細く」かったり「寒い」事で「食欲が無くなる」のです
 「痩せ」「体力が落ちる」と、悪い菌が体を蝕み始め、
 あっという間に命を落とすこともあります

 そのう検査と糞の検査は必ずしましょう
 オウム病やPBFD・BFDという恐ろしい病気の検査も、可能なら受けましょう
 これらの検査ができない病院は鳥を見れない病院です、できる病院を探しましょう)

2:1年に1~2回は健康診断
 成鳥のオカメインコは、凄く丈夫で飼いやすい子が多いです
 1歳を超えるまでに病気をしなければ、その後は凄く丈夫な子だと思っていいです
 ですが、太りやすく肥満による病気にかかりやすい鳥種です
 人間同様に、健康診断を受けることをお勧めします

3:ケガをしたとき
 不意な事故や、オカメパニックなどで怪我をしたときは
 迷わずかかりつけ医に電話をしましょう!まずは電話です!!
 出血していれば、出血の処置をしてから運ばないといけない時もありますので
 まずは電話で応急処置が必要かどうか、今から行ってもいいかどうかを確認しましょう

4:具合が悪い・悪そうなとき
 オカメインコは、具合が悪いのを隠そうとします
 野生のオカメインコは、弱った順から襲われ、見捨てられるから です
 飼い主さんが具合が悪そうだと思った時には手遅れだった…という事も少なくないです
 具合が悪いと思ったら、まずはケージを温め、病院に相談をしてください
 保温して、病院に電話! です
 
 鼻水が出ている
 涙目
 口を開けている(口呼吸をしている)
 ケージの床に降りて隅でじっとして動かない
 ゴハンを食べない
 水を飲まない(飲み過ぎる)
 糞の様子がおかしい(色・量・におい・形の異常)
 吐いた
 羽の異常
  ルチノーハゲ以外のハゲ
  形がおかしい
  抜けた羽に血が付いている
  色がおかしい


 これらの症状があったら即病院に連絡して診察を受けましょう

5:元気そうに見えるけど、何となくおかしいと思う時
 毎日見ている飼い主さんが、何となくいつもと違うと思ったら
 ほぼ間違いなく「いつもと違う」はずです
 病院に電話をかけて相談をしても良いと私は思っています
 ただし…手短に( ; ゚Д゚)
 相談できる病院を探しましょう

 気軽に相談ができる病院を探すことが
 楽しいオカメ生活に繋がります

6:連れて行き方
 さあ病院へ!という時にどうやって連れて行くのか
 車で連れて行ける方はケージのままという事も出来るでしょうが
 できるだけ、通院やお出かけ用のキャリーケージかプラケースでの通院をお勧めします

 理由は、多くのの鳥専門病院病院の待合室は、混んでいて狭い からです
 なので、待合室に入るのは 鳥さんと家族の誰か1名 の最少人数が好ましいです
 診察室は2人位は入れたりするので、
 スマホなどでやり取りをして合流するのもいいかもしれません
 もう一つの理由は、移動中のパニックです
 見慣れない景色、人、匂い、音 大きなケージでは暴れまわってしまうためケガをしやすいです
 
 キャリーケージ(プラケ)は、フタや入り口をしっかり閉めて
 暗い色の布でくるむと落ち着きます
 ちょうどいい大きさのバックなどに入れて運びましょう
 冬場はケージの外からカイロを張って保温をします
 お湯を入れたペットボトルでもいいです(←これ便利です)
 ※カイロは酸素を消費して熱を発生させているので、酸素不足に注意してください※
 我が家は保温シート付のショッピングバックに
 ゆたぽん(レンジでチンする湯たんぽ)を入れています
 夏場は風通しを良くして、凍らせた保冷剤やペットボトルを入れます

番外編:お値段…
 なかなか聞きづらい内容ですが、聞いてみましょう
 対応次第で、どういう病院かわかることもあります
 都内の幾つかの病院に行った私の統計ですと
初診料:1000~2500円
再診料:500~1000円
爪切り・羽切り:各500~1000円
糞・そのう検査:各500~1000円
PBFD/BFD/オウム病 遺伝子検査 各4000~5000円

健康診断であれば、1回で2000~4000円程です
薬が出るときは、処方代+薬代 
我が家は年に2回の健康診断と1回の遺伝子検査3種類をしますので12000~15000円
元気であっても年間で16000~23000の2羽分です
無保険ですから、それなりにかかります
これをケチってうっかり病気を見逃し、悪化して入院となれば
一日あたり2万以上する病院もよく聞く話です

愛鳥の健康管理をするのは飼い主の義務です

診察・検査代に驚いてお迎えを躊躇される方は鳥を飼うのを諦めてください
病院に連れて行かないという選択肢はありません
近所に病院がない、遠い、知らない等の理由を述べる方は飼わないでください
病院代が気になって、可愛いオカメとの生活が楽しくなくなってしまうのは避けましょう
無理に飼う必要はありません
オカメインコは、貴方にとって都合のいい道具ではありません
楽しく、幸せに、健やかに育つ権利のある小さな命です


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ケージの環境が出来て、ゴハンの勉強をして、かかりつけ病院のめどがついたら

いよいよお迎え!!!

どんなところでお迎えするのか
お勧めは
よく話を聞いてくれて相談が出来そうな店員さんがいる
ショップかブリーダーさんです


これから20年ほど一緒に暮らすオカメインコさんです
オモチャやゴハンにサプリ、爪切りも
気軽に相談して頼め、長くお付き合いできるお店がオススメです

いくら有名なショップやブリーダーさんでも
お迎えしたい子の相談が出来そうになければ、お迎えを諦めたほうがいいです
オカメさんが1羽目で、鳥初心者の方は特に諦めたほうがいいです
オカメのお迎えを諦めるのではなく
相談できる人に出会うまで頑張りましょうという意味です

「うちはこれで何年もずっと同じやり方でやってる
 文句があるならよそで買え」ととれるような言い方をされるようであれば
よそに行きましょう!

いくらいい環境を整えてあげても、良い病院・先生を見つけてあげても
そもそもオカメちゃんが雑に扱われていたり、元気がなければ元気に育ってくれません

どんな環境で、どんなふうに育って、理想は個性も把握しているような
そんな店員さんがいるショップかブリーダーさんがいいです

鳥にだって個性があります
甘えん坊、しっかり屋さん、面倒見のいい子
食いしん坊、食が細い、粟穂が大好き
寝てるほうが好き、遊ぶの大好き、おしゃべりやお歌が好き、沢山あります
個性を把握するのは大変だと思うでしょうが
それだけ気を配って面倒を見ているという事になります 
把握しているお店のほうがいいですよね

もし、そういうお店からお迎えができなかった場合は
責任をもって、飼い主さんが知識を付け考えましょう
相談先を探しておきましょう
今はなくても、数年後にはそういうお店が見つかるかもしれません
無理のない範囲で、気長に探すのもいいものです

お勧めのお迎え先の目安は
・話を聞いてくれる事
・相談ができる事
・店員さんが鳥の知識を持っている事
・シードやペレットなどの種類が豊富で、相談ができる事(ショップの場合)
・感染症の対策をきちんと行っている事(コロナじゃないです)
・お迎え後の飼育の仕方がうるさいところ
これらの事に気を付けてお迎えする事をお勧めします

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