オカメインコ暮らし

オカメインコの育成&繁殖などなど 東京都内で小規模ブリーダーを始めた飼い主日記です(2021’12 群馬県へ移転)

カテゴリ: オカメインコの育て方

今日も寒いですね。
昨日は朝起きたら結構な勢いで雪が降っていてびっくりしました。
群馬でも平野部は雪は滅多に降らないので、雪を見るとテンション上がります(笑)

2月と言えば、雛シーズンの始まりです。
211108 (2)

この時期から6月末ごろまで沢山の雛ちゃんたちが新しい家族を待っています。

今日は、オカメさんに限らず
これから鳥さんをお迎えしようとしている方に、
注意点を幾つかお願いしたいと思います。

・鳥さんをお迎えしたら必要な物・事柄
 (お迎え予算の算出)
・鳥さんとの生活とはどういうものか
・昨今の動物愛護法の変化


上記の流れで少しご注意いただきたい点を書いていこうと思います。

今回で書ききれなかった場合には、後ほど追記していきたいと思います。

まずは、鳥さんをお迎えしたら必要な物や事柄です。
必要な物について。
なかなか言い難いことですが、はっきり言って一番はお金です。
今回は、
お迎えにかかる費用を計算してお迎え予算を検討しましょう。

鳥さんは生体代以外にも何かと必要な物が結構あるのです。
「お金がないからできない」「買えない」は、場合によっては鳥さんの命にかかわります。
動物愛護法にも抵触することもあります。
今回は一人餌になったばかりのオカメインコの雛を例に必要な物を計算したいと思います。
まず、お迎え後すぐに必要な物
・保温器具 
 鳥用ペットヒーター(できればセラミックヒーター100W)
 サーモスタッド
 温度計(100均でOK 2個あると便利)
・プラケース

 新しいお家に慣れてゴハンを食べられるようになるまでは、
 温度管理(必要なら32℃がキープできる環境)・撒き餌をするために必要です。
 ケージに移動後も、体調を崩したときや通院にも使えるため無駄にはなりません。
・ショップで食べていたゴハン
上記のモノが必要です。

では、これにはどのくらいの予算を計画したらいいのか。
鳥用ペットヒーター¥6000前後
サーモスタッド¥3000~(機能によって差があります)
温度計¥100~
プラケース¥2000前後(ヒーターも中に入れるため、なるべく大きい物)
ゴハン¥1000もあればたいてい足ります。

お迎えしてすぐ必要な物は、合計でおおよそ¥15000~といったところです。
セッティングの参考がこちらです。
1219


お迎え後、1週間ほどして新しいお家に慣れてきたら必要になるのが
ケージ です。
ケージと言ってもいろいろあります。
ケージだけで良いのかというと、そうもいかないです。
オカメの場合、1歳を超えた成鳥になるまでの間は保温環境
しっかり整えてあげる必要があります。

お迎えしたばかりのオカメちゃんの体調不良の原因は、たいてい保温不足です。
病気も原因の一つではありますが、お迎え時に症状がない場合
保温不足による体調不良で免疫力が落ちたタイミングで発症してしまう事が多いようです。
鳥さんは哺乳類とは体の構造が違います。
呼吸器がとてもデリケートなので、
ちょっとした風邪でもあっという間に肺炎になり落鳥してしまう事も珍しくありません。

と言う訳で、ケージにも保温対策をする必要があります。
どのようなサイズのケージを選べばいいのか
オススメはHOEI465シリーズのメッキケージorステンレスケージです。
縦アミ横アミは飼い主さんの好みで構いませんが、
塗装ケージは塗装の剥がれや擦れが発生するのでケージの寿命は短いです。
放置すると金属中毒を起こす場合もあるので、
メッキケージかステンレスのケージがオススメです。
HOEI465は、様々なタイプがあります。

465オカメ:横網でオカメちゃんはケージ内の移動が楽
      (横網にホコリが貯まりやすい・餌入れ用の扉が特殊・前面扉が前にしか開かない)
465パラキート:縦&横網465オカメに比べて網が太い、餌入れ扉の脱走防止機能
       器用な脱走常習犯にはとてもおすすめのケージです。
465手乗りG:縦網、前面扉が大きく開いて掃除がとても楽、
       餌入れ扉があるので手だけ入れて鳥さんとのスキンシップが取れる。
       (縦アミなのでひっかけタイプの餌入れの置き場所が限られる)
オカメにお勧めなのはこの3タイプです。
個人的なオススメは手乗りGです。毎日のお掃除がとても楽!
価格は¥12000~40000前後
ヒーターは100wであれば、お迎え時のヒーター&サーモがそのまま使えます。

保温対策についてですが、最安値お手軽方法での参考がこちらです。
雛-201215-01
雛-201215-1


201220-11
プラダンはホームセンターで900×1800サイズが¥300~600程度です。
燃えても有害部室を出さないタイプのモノもあるので、もしあったらそちらの方がオススメです。
安価なので失敗しても何度も作り直せます
お部屋の環境によっては、これだけでは十分に断熱できない可能性があります。
その際は、プラダンをコの字に作ってプチプチや断熱シートを貼り付けてケージを囲うといいでしょう。

何か今日、糞が緩いかな?とか、何となく元気なさそう?
と思ったら少し温度をあげてあげるだけでも元気になったりします。保温が一番大事です。

ケージ台にも断熱シートを敷いてプラダンを敷いておけば掃除しやすく下からの冷気も断熱できます。
多少失敗して作り直したとして、費用的には¥1500~¥3000もあれば足りるかと思います。
26~30度くらいがキープできるように整えられるのが理想です。

保温対策+プラケ¥15000
ケージ¥13000
保温・断熱対策¥1500
合計¥29500程度
が必要な設備費です。
+お休みカバーや毛布・タオルなどですが、
これはご自宅にある古毛布や遮光カーテンでも大丈夫です。

次に、お迎え時に必要な事柄です。
まず、第一に「病院でお迎え検診」を受けましょう。
費用は病院によって様々ですが
初診料¥2500程
・糞検査¥500~1000(1項目毎の場合アリ)
・そのう検査¥500~1000
・身体検査¥無料~不明

上記の項目は必須です。これが出来ない病院は避けましょう(鳥がちゃんと診れないから)
なので初診の検診費の目安は、何もなければ¥3500~となります。

プラスで検査をしたほうがいいのはPCR(遺伝子)検査です。
PBFD/BFD/クラミジア(オウム病)
PBFD/BFDは、オカメの場合感染しにくい傾向があるので
他の鳥さんとの接触が(飼い主含む)なければ、一生に1回の検査で大丈夫という先生もいます。
クラミジア(オウム病)は年に1回検査ができると安心だと思います。
こちらの検査費は病院でかなり差がありますが、1項目¥5000~となりますので
3種だと、¥15000~の検査費が必要です。一度検査をしておくと安心です。

お迎え検診の必要性 についてお話しします。

なぜ、必要なのか
まず第一に、病気・感染症の早期発見・治療の為です。

お迎え間もない鳥さんたちは、環境変化のストレスで人間が思う以上に負担がかかっています。
オカメは鳥界で一番メンタルが弱いので、注意が必要です。
鳥さんは被捕食動物ですので「弱ったら死ぬ」という本能があります。
弱っていれば仲間からも置いて行かれるため、弱った姿を見せない様に必死に隠します。
なので、飼い主さんが愛鳥の不調を気が付いた時には手遅れの可能性もあるのです。

一見元気そうに見えても、実は弱っていたり
まだ発症していない病気を持っていたりします。

オカメで一番多いのは「メガバクテリア」です。
他にも感染症は数多くありますが、早期治療がとても大切な感染症です。
主にセキセイによく見られますが、オカメ界にも広がっている感染症です。
真菌の一種で、胃粘膜に潜み、発症すると胃腸に激しい炎症を起こし
発症した鳥さんは食欲不振に陥り、食べたものを吐き散らし、
消化不良をおこし、体重も激減します。
発症すると他の病気も併発し(副鼻腔炎や肺炎など)落鳥率も非常に高いです。

とても怖いですが、発症前なら抗真菌薬+注射で治療が可能です(基本3か月間の投薬)
ただ、お薬がとても強い為に完治後は胃弱な子になる可能性も高いので注意が必要です。
他の病気も同じように、発症前の早期発見であれば
投薬によって体調不良を起こす前に治療をして事なきを得る事が出来ます。

次に大事なのは、カルテを作ってもらいかかりつけ医を持つことです。
鳥をちゃんと診られる病院はとても少ないです。
病院への移動時間は片道1時間くらいは「普通」の範囲です。
高速を使って2時間かけて通う人もいます。
よって、鳥さんを見れる動物病院は通いの患畜さんで予約が常にいっぱいの可能性があります。
人口密集地の鳥専門病院の新規の場合、1か月以上の予約待ちも覚悟してください。

カルテがあるとなぜいいのか。
かかりつけなら、急な不調やオカメパニックによる怪我の急患対応
をしてくれるからです。
初診の急患の場合はほとんど断られます。
診て貰えても、予約の患者さんが優先の為、長時間待たされて時間外診療となります。

隠れている病気の早期発見・治療の為
いざという時、緊急の場合などで
必要な診療をして貰う為に「お迎え検診」は必要です。


設備費¥29500
病院代¥3500~

合計で¥33000~がオカメちゃんの生体代の他に
最低限必要なお迎え費用となります。

もし、大切なオカメちゃんが感染症にかかっていた場合は別途治療費がかかります。

…思った通り長くなりましたね(笑)
続きはまた日を改めて書いていきたいと思います(;´Д`)

あとこれは余談ですが
お迎え後には、飼い主さんがオモチャやオヤツ、ゴハンなど
アレコレ買い込んでしまう
事がよくありますので、その辺も考慮することをお勧めします。
私もアレコレ買い込みました(笑)

↓高地県に飛んで行った(飛行機で)2021年秋雛たちです。



皆さん、のオカメ計画を応援しています!
楽しいオカメ生活を~!(〃▽〃)

↓2022’育雛Live配信しています。興味のある方はこちらからどうぞ↓
https://www.youtube.com/channel/UCb6-c79onkrDPiV0iKuYbyg

オカメインコの毎日の健康チェック方法

毎朝食事前の体重を量り、記録します
測定方法はこちらを参考にしてください


身体観測をして異常がないか健康チェックします
(保定しなくてもキールスコア以外はチェックできるので、必ず行いましょう)


キールスコア@たると

①鼻や目、頭部の汚れや異常を見ます
 吐いてないか・涙目・目ヤニ・鼻水・嘴の異常など

②キールスコアのチェック(慣れてきたら月2回程度でも構いません)
 キールスコアをチェックして、その鳥さん自体の理想体重を確認します
 大きな布やタオルを被せて、隙間からお腹を触ってみると良いです
 平均体重を見るより
 キールスコアで理想体型をみて、理想体重を割り出しましょう
キールスコア2021

③足の裏・爪の異常がないか
 足の裏に怪我・タコ・イボが出来ていないか
 爪の異常がないかの確認

④羽の異常・翼の異常
 換羽以外の異常な羽の抜け・折れ・出血がないか
 翼が下がってないかなど

⑤お尻・尾羽の汚れ
 糞が付いていないかなど

お迎え直後は成鳥であっても
なるべく毎日
行い、不調を隠していないかどうかを注意深く見守ります
慣れてきても、最低週1回は健康チェックをしましょう
異常を確認したら、即保温して病院へ!

鳥さんも人間も毎日元気に!
撮影協力:たるとちゃん

210105

オカメインコ 中雛の育て方

中雛とは、一人餌になって~生後1年前後くらいのオカメインコのことを言います
(オカメインコは生後1年ほどで、やっと成鳥になります)


中雛(一人餌雛)をお迎えした場合のお世話方法です

一人餌雛でお迎えしたなら、大体生後60日~90日以上の中雛になっていると思います
理想的な体重は90g~100g個体差がありますのでご注意を

毎日の健康チェックや理想体重の割が仕方などはこちら



お迎え直後は一人餌であっても
大きめの水槽かプラケースで様子を見ることをお勧めします
環境の変化で緊張していてパニックを起こしやすいからです
プラケースの中であれば、パニックを起こしてもケガをしにくいのです
体調不良や通院にも使えますので、無駄にはなりません
普段はおもちゃ入れや遊び場にしても使えます!

一人餌雛であっても、挿し餌の準備はあったほうがいいです
ショップによってはフォーミュラを小分けで分けてくれます
病院でも小分けで販売していることもあるので聞いてみましょう

理由は、環境の変化で一人餌をなかなか食べなかったり
赤ちゃん返りしてしまうこともある為です
(我が家は飼い主さんとのコミュニケーション用に進めています)
お迎えの環境変化で体調不良になった際の給餌に役立ちますし
雛換羽などで普段のゴハンにパウダーのまま振りかけることにより
カロリーアップにも使えます

お迎え初日
まずは体重を量り、記録しておきます
プラケやケージには必ず撒き餌をたっぷりしておき、粟穂も入れます(お水も)
※必ずショップにいた時と同じものを与えてください
※緊張から、少しでも餌が違うと全く食べないことがよくあります
※粟穂を始めて見る子は怖がる場合があるので臨機応変に


プラケ、ケージの半分にバスタオルや毛布などを掛け目隠し部分を作ります
陰に隠れて休んでいる様ならそっとしておき、休ませます

出して~!かまって~!と騒ぐようなら適度にあそんであげますが
必ず一人餌を食べる時間を作ります
ケースの中を暗くしすぎないように、ケースを巻くように側面だけ目隠しをしておけば
そのうち一人餌を食べ始めます

食べが悪いようなら、夜だけ挿し餌を与えてみます
(我が家はお迎え後数日~1週間程度は夜だけの挿し餌をお勧めします)
目的は、挿し餌を貰う事によりコミュニケーションや安心感を得るためです
また、暖かい挿し餌を食べることにより
体が温まり刺激され食欲を促進させ、食事をとる意欲を沸かせることです
挿し餌の後は、優しくなでながら挿し餌の汚れを取ってコミュニケーションをしてください


↑こちらの記事や動画を参考にしてください

お迎え2日目~4日目
必ず体重を記録し、前日に比べ体重の1割以上減っていた
即病院か、お迎えしたショップに連絡します
(初日90gの子の場合、2日目で81g以下など)

健康チェックを必ず行い、異常がないか確認します
お迎え初期に、体調不良を見逃すと
一気に体調が悪化して落鳥(死亡)してしまう事がよくあります

初日と同じく様子を見ながら目隠しを少しづつ外していきます
すこしづつ環境に慣れていきますので、焦らずゆっくり
頻繁に優しく声をかけてあげると良いです

お迎え5日目~
必ず健康チェックをしてください
お迎え初日から5日目の体重差が-10g以上の場合は
病院か、お迎えしたショップに連絡して相談します

このころに健康診断に病院へ連れて行ってもいいです
一度病院にかかっておけば、緊急時にも診てもらえるようになりますので
早めに予約を入れておきましょう

目隠しの布類は完全に外します
一人餌をよく食べるようになったら、プラケからケージに移してもOKです
すこしづつ慣れさせましょう
手を怖がる場合や寂しがる場合などは、
ケージ越しに話しかけたりオヤツをあげたりすると良いです
なるべくケージの近くで過ごしてあげると、早く人に対して安心してくれます
※大きな声や音、素早い動きなどは極力控えます

人懐っこい子で常に人のそばに居たがる場合
放鳥時のゴハンはオヤツのみ少量にして
必ずゴハンの時間を作ってケージに戻すなどするとメリハリがついて良いです
ゴハンの時間になると、自分からケージに帰りたがるようになります

ケージから飼い主さんがよく見えるようにしておけば、
ケージに入れても自分の時間を大人しく過ごしてくれるようになります
飼い始めて人に慣れた頃はたいてい「出して~~出して~~」と騒ぐ事でしょう(笑)



ですが、トレーニング次第ではケージの中でも一人で遊ぶようになります




メリハリがついてくると





自分で「ゴハンの時間だよ~!」と騒いで飼い主を呼び
自分からケージに入ってくれます


ケージの中に入っても、しばらくはケージのそばに居て(ケージ周りの掃除などしながらでOK)
話しかけたりオヤツを一粒づつあげたりしながらスキンシップをとると良いです
ケージから飼い主さんが見えなくなると不安(心配)になりますので
なるべく飼い主さんがよく見える位置にケージやプラケをおいてあげてください

最低でも1か月間は細かく健康チェックをしてください!
異常や心配なことがあればすぐに
ショップか病院へ連絡を!

飼い主もオカメちゃんも楽しく元気にオカメインコ暮らしを!

オカメインコ挿し餌雛の育て方

挿し餌の作り方
DSC_1107挿し餌用カップ・湯煎用カップ・お湯入れ・スケール
DSC_1106スプーン各種 挿し餌用スプーンでなくても挿し餌は出来ます
手乗りにするならシリンジはオススメしません
(誤嚥トラブルや、餌の状態にかかわらず無理やり押し込むことができるため)
※強制給餌が必要な場合は必ず病院へ行きましょう※

挿し餌は必ず
ケイティイグザクトフォーミュラを50~55℃のお湯で溶いたものを
都度新しい物を作って与えます(※お湯の温度は60度以上にならないよう注意
使い終わった容器は、ぬるま湯で良く洗い熱湯消毒か次亜塩素酸水で必ず消毒します

雛-201215-2

挿し餌の作り方を動画にしてみました




生後何日位かでの挿し餌の回数の目安です(体重は、うちの子たちの参考体重です)

201023-1生後18日102g(左)生後15日86g(右
まだ巣上げ前です、この状態の雛はお店にいることはないと思いますが…
いてもお迎え禁止です


DSC_0607DSC_0601生後24日106g(左)生後20日106g(右)
生後20日ごろには体重はほぼMAXとなり、巣上げをしてペットショップなどに並びます

挿し餌は1日4回 朝・昼・夜・夜食 
毎回挿し餌前に体重を量り、挿し餌後に体重を量って、
1回になんg食べたのかを必ず記録していきます
体重の測り方はこちら

この時期は、1回で10~15g位食べます
目安の量にとらわれず、食べたいだけ食べさせます
そしてしっかり保温をします 保温が不十分だと消化が進まずそのうトラブルになります
プラケースには粟穂や撒き餌をして一人餌の練習も始めます
お水はまだ必要ありません
↓プラケの環境はこんな感じで
1219
挿し餌の食べさせ方動画↓


2羽とも必死に挿し餌を食べます
挿し餌をこぼして汚すのは愛嬌です
食べ終わったら、優しく手に乗せ撫でながら拭いてください
胸の方は自分できれいにする子が多いですが、
嘴の横は自分ではできないので丁寧に撫でながらとってあげてください
食後のケアで人によく慣れさせます
↓こんなふうに慣れてくれます

201030生後27日101g(億)生後23日107g(手前
生後30日位で初飛行を始めます 一人餌をよく啄ばみ始めます
初飛行の為に雛たちは体を絞るので体重が少し落ちます
よく食べて、よく遊び、よく寝ます
初飛行は下手です 明るい方に飛んでいきますので
窓ガラスで怪我をしないようにカーテンをします


一人餌を啄ばみ始め初飛行をしたら、挿し餌は3回にしてみます
朝・夜・夜食 体重が減りすぎるようなら挿し餌回数を戻します(-5~-10gが目安)



201102DSC_0733生後40日92g 生後36日97g
上手に飛べるようになって、見た目は大人と変わらなくなります
一人餌移行のため、体重も少し減ります
粟穂や撒き餌だけでなく、餌入れにも餌を入れ、水も用意します

朝の挿し餌を抜きます
挿し餌は、夜(夕方)と夜食(22時~23時頃)の2回 たっぷりと食べたいだけあげます
この時期から挿し餌はあまり食べなくなっていきます(目安は8~10g前後)

朝の体重を量り、夕方の挿し餌前の体重が
朝より5g以上減っている様であれば挿し餌回数を戻します

3g程度の減りで、翌朝の体重が前日と同じか増えている様であればそのまま様子を見ます
この時期に、野菜やペレットなどいろいろな物を食べさせておくといいです
小松菜だけでなく、人参やピーマンなどいろいろな味を覚えてもらいます
ペレットの慣れさせ方は、別の機会に記事にしようと思います


DSC_0707生後45~50日頃
一人餌がかなり進み、夜・夜食の挿し餌もあまり食べなくなります
一度減った体重が増え始めます
この2羽の場合は、90g近くまで減り95g位まで戻りました
(奥にいるのは親です)

様子を見ながら夕方の挿し餌を抜いていきます
夜、ケージに戻してからカバーをかける前に
夜ご飯を食べる習慣を身につけさせます

飼い主様はケージからなるべく離れることなく(10~15分くらい)
ケージ越しにえん麦など好みのものを手で与えたり
手だけケージに入れ粟穂を持って食べさせるなどして慣らすと
ケージに帰っても大人しくケージの時間を楽しめる子になります






ケージに帰っても飼い主がかまってくれている
気にしてくれていることがわかればあまり寂しがらなくなり
ケージの時間を楽しんでくれるようになります
気長に慣らしてあげてください
大人のオカメにも有効ですので、お試しください


DSC_0824DSC_0823生後55~60日頃
一人餌卒業の目安は、生後60日頃です
順調にいけば、夜食の挿し餌も3g前後かほとんど食べなくなっているでしょう
様子を見ながら、挿し餌を止めます


パールが生後50日 パイドが生後46日頃の挿し餌の様子です
パイドはまだ挿し餌を食べます
パールはもう、このタイミングの挿し餌はいらない様です つきあいで食べてる感じですねw



生後60日頃です
浅く広いお皿にシードやペレットをいれて、
飼い主様が一粒づつ拾って食べさせるのもいい事です
なにより人間の手が好きになりますし、一人餌も進みます、食べられるものを覚えやすくなります

こちらに書いたものは、健康なオカメインコの場合の育て方です
病気や弱った雛は、必ず病院へ連れて行きましょう

オカメインコは一人餌になるのが非常に難しい鳥さんです
マニュアルなどなく、1羽1羽の個性に合わせて微調整が必ず必要です
SNSやネットの普及によって育鳥の幅が広がりました
困ったら決して一人で悩まず、相談をしてください

飼育本や飼育サイトなどの情報は、あくまでも参考です
情報にとらわれず、その子に合った飼育方法を探していく必要があります
一人餌までは注意深く観察し、愛情を注ぐことが必要です

みなさん楽しいオカメインコ暮らしを~

201019



2022年5月 追記
 挿し餌雛の育成にお困りの方、誰かに相談したいと思う方は
 「メッセージ」より、連絡の取れるメールアドレスを記載の上ご相談ください。
鳥に優しく、飼い主さんにとても厳しいですが何かのお役に立てることもあるかもしれません。

オカメインコ挿し餌雛の育て方 の前に

まず、最初に言っておきます
オカメインコは
一人餌の中雛をお迎えすることを強く推奨します!

何故?
鳥にとって一人餌に切り替わる頃非常にデリケートな時期です
加えて、オカメインコは非常に寂しがり屋でビビリで甘えん坊です
一人餌移行の難易度が非常に高いのでオカメは扱わないショップもあるほどです
寂しくて、緊張しすぎて餓死してしまう事もあるんです
挿し餌~一人餌になる迄の間に環境が変わって
ストレスを与えることは好ましくありません

一番怖いのが、感染症です
市場を通った雛たちは厄介な菌を保菌している可能性があり
元気なら成長過程で自然に打ち勝てる菌すら、
体重減少などにより感染・発症し、最悪のケースに陥ることもよくあります
有名な感染症 メガバクテリア症・ロックジョウ症候群・ビタミン欠乏症・ヘキサミタなど

我が家の親鳥は年に2回の健康診断、
年に1回のPBFD/BFD/オウム病の遺伝子検査を行っています
ですが100%うちは安全です!とも言い切れません

病原体はどこにでもいるのです

鳥の感染症は、羽や糞の接触や飛沫による感染が非常に多いです
ペットショップやホームセンターに鳥用品を買いに行ったとします
生体に直接触らなかったとしても、生体を触った人が触った商品はどうでしょう?
生体を管理している人が陳列した商品は?

そんなことまで心配していたら何もできない!と思うでしょう 
私もそう思います!
ですがPBFDの原因であるサーコウィルスは、
一定条件下で何年も生き続けることができるそうです

PBFDという病気は、2020年現在 特効薬はありません
感染し、発症した個体は羽の形成異常・脱羽などが始まり
最後には免疫不全による合併症で亡くなります

PBFD詳しくはこちら(Wikipedia)

鳥がかかる多くの病気に効く特効薬はまだ少ないです
心配しすぎでしょうか?
毎日のちょっとした気遣いや予防で愛鳥への感染は防げるのに?

ちょっと脱線しました

どうして挿し餌雛ではなく、一人餌の中雛がオススメかというと
挿し餌による食滞などのトラブル
一人餌移行時の体重減少による体調不良 などのリスク非常に低く
先天性の病気や障害の有無
感染症にかかっているか否か が、既に判断されているからです

そして
よく人に慣れた一人餌中雛のオカメインコなら
新しい家族のもとでも問題なくべた慣れになるからです
荒鳥のオカメインコでも、時間をかければ手に乗るくらいには慣れるのです

店頭のオカメインコは挿し餌雛が多く、一人餌の子は少ないので
一人餌まで大切に預かってくれるショップを強くお勧めします

一人餌迄預かってくれるというショップなら
オカメインコの扱いに慣れていて、安心です!


201019


オカメインコにとって、より良い知識と環境をもって
楽しいオカメ暮らしを!





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