ケージの準備をして、ゴハンの勉強をしたら!最後の準備です

かかりつけ病院探しです!

初めて鳥さんを飼われる方は驚くかもしれないですが
鳥を「きちんと」診れる病院は驚くほど少ないのです!!
片道2時間以内であれば普通の距離です
大型鳥で片道5時間かけて病院に行く方もいるそうです
さらに
初診の場合、1か月以上予約待ちをすることも少なくないです
初診での緊急患者は診てくれない所もあります
鳥をきちんと見れる病院が少ないという事は、どこも予約患者で一杯なのです
つまり、かかりつけ病院を見つけておかないと
具合が悪くなって病院に連れて行きたくても
すぐに連れて行ってあげることができません


※必要な時に適切な受診・治療を行わないことは虐待です

日頃の健康診断と、緊急時の為に かかりつけ医を探しましょう

では、病院にはどのような時に行ったらいいのか?

1:お迎え時~お迎え後1ヶ月くらい
  無菌の鳥さんはいません!が、悪い菌がそのうやお腹にいると最悪の事態になりかねません
  悪い菌がいないかどうかを診てもらいましょう

 ペットショップやブリーダーさんの所では、他の鳥さんと一緒に飼育されています
 雛であれば、オカメ以外の雛と同じケースに入っていることもあります
 雛同士くっついていれば「安心」「あたたかい」のです
 ですが、飼い主さんの所では同じ環境は作れません お迎え直後の緊張もあります
 「心細く」かったり「寒い」事で「食欲が無くなる」のです
 「痩せ」「体力が落ちる」と、悪い菌が体を蝕み始め、
 あっという間に命を落とすこともあります

 そのう検査と糞の検査は必ずしましょう
 オウム病やPBFD・BFDという恐ろしい病気の検査も、可能なら受けましょう
 これらの検査ができない病院は鳥を見れない病院です、できる病院を探しましょう)

2:1年に1~2回は健康診断
 成鳥のオカメインコは、凄く丈夫で飼いやすい子が多いです
 1歳を超えるまでに病気をしなければ、その後は凄く丈夫な子だと思っていいです
 ですが、太りやすく肥満による病気にかかりやすい鳥種です
 人間同様に、健康診断を受けることをお勧めします

3:ケガをしたとき
 不意な事故や、オカメパニックなどで怪我をしたときは
 迷わずかかりつけ医に電話をしましょう!まずは電話です!!
 出血していれば、出血の処置をしてから運ばないといけない時もありますので
 まずは電話で応急処置が必要かどうか、今から行ってもいいかどうかを確認しましょう

4:具合が悪い・悪そうなとき
 オカメインコは、具合が悪いのを隠そうとします
 野生のオカメインコは、弱った順から襲われ、見捨てられるから です
 飼い主さんが具合が悪そうだと思った時には手遅れだった…という事も少なくないです
 具合が悪いと思ったら、まずはケージを温め、病院に相談をしてください
 保温して、病院に電話! です
 
 鼻水が出ている
 涙目
 口を開けている(口呼吸をしている)
 ケージの床に降りて隅でじっとして動かない
 ゴハンを食べない
 水を飲まない(飲み過ぎる)
 糞の様子がおかしい(色・量・におい・形の異常)
 吐いた
 羽の異常
  ルチノーハゲ以外のハゲ
  形がおかしい
  抜けた羽に血が付いている
  色がおかしい


 これらの症状があったら即病院に連絡して診察を受けましょう

5:元気そうに見えるけど、何となくおかしいと思う時
 毎日見ている飼い主さんが、何となくいつもと違うと思ったら
 ほぼ間違いなく「いつもと違う」はずです
 病院に電話をかけて相談をしても良いと私は思っています
 ただし…手短に( ; ゚Д゚)
 相談できる病院を探しましょう

 気軽に相談ができる病院を探すことが
 楽しいオカメ生活に繋がります

6:連れて行き方
 さあ病院へ!という時にどうやって連れて行くのか
 車で連れて行ける方はケージのままという事も出来るでしょうが
 できるだけ、通院やお出かけ用のキャリーケージかプラケースでの通院をお勧めします

 理由は、多くのの鳥専門病院病院の待合室は、混んでいて狭い からです
 なので、待合室に入るのは 鳥さんと家族の誰か1名 の最少人数が好ましいです
 診察室は2人位は入れたりするので、
 スマホなどでやり取りをして合流するのもいいかもしれません
 もう一つの理由は、移動中のパニックです
 見慣れない景色、人、匂い、音 大きなケージでは暴れまわってしまうためケガをしやすいです
 
 キャリーケージ(プラケ)は、フタや入り口をしっかり閉めて
 暗い色の布でくるむと落ち着きます
 ちょうどいい大きさのバックなどに入れて運びましょう
 冬場はケージの外からカイロを張って保温をします
 お湯を入れたペットボトルでもいいです(←これ便利です)
 ※カイロは酸素を消費して熱を発生させているので、酸素不足に注意してください※
 我が家は保温シート付のショッピングバックに
 ゆたぽん(レンジでチンする湯たんぽ)を入れています
 夏場は風通しを良くして、凍らせた保冷剤やペットボトルを入れます

番外編:お値段…
 なかなか聞きづらい内容ですが、聞いてみましょう
 対応次第で、どういう病院かわかることもあります
 都内の幾つかの病院に行った私の統計ですと
初診料:1000~2500円
再診料:500~1000円
爪切り・羽切り:各500~1000円
糞・そのう検査:各500~1000円
PBFD/BFD/オウム病 遺伝子検査 各4000~5000円

健康診断であれば、1回で2000~4000円程です
薬が出るときは、処方代+薬代 
我が家は年に2回の健康診断と1回の遺伝子検査3種類をしますので12000~15000円
元気であっても年間で16000~23000の2羽分です
無保険ですから、それなりにかかります
これをケチってうっかり病気を見逃し、悪化して入院となれば
一日あたり2万以上する病院もよく聞く話です

愛鳥の健康管理をするのは飼い主の義務です

診察・検査代に驚いてお迎えを躊躇される方は鳥を飼うのを諦めてください
病院に連れて行かないという選択肢はありません
近所に病院がない、遠い、知らない等の理由を述べる方は飼わないでください
病院代が気になって、可愛いオカメとの生活が楽しくなくなってしまうのは避けましょう
無理に飼う必要はありません
オカメインコは、貴方にとって都合のいい道具ではありません
楽しく、幸せに、健やかに育つ権利のある小さな命です


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