ケージの準備が整ったら次はゴハンの準備です
今回は、ゴハンの注意点をあげていきます

挿し餌雛でも、一人餌でも、大人のオカメインコでも共通するのは
「お迎えしたショップやブリーダーに今のゴハン内容」を聞く事
飼い主さんの最初のお仕事です!聞く事が出来なかったり、
聞いても教えてくれないショップだった場合はお迎えしないでください


たいていのショップやブリーダーさんなは同じゴハンを小分け等で譲ってくれるはずです

お迎えしたオカメたちの殆どは
初めての人間
初めてのお家
初めて嗅ぐ匂い
初めて聞く音…等々に驚き、パニック寸前です
加えて、独りぼっち…飼い主さんたちが威嚇されることも多いはずです

そんな時、馴染みのあるゴハンなら、食べてくれることも多いですし
お腹がいっぱいになれば気持ちに余裕もできます
鳥ですが、人間と、あまり変わりはありません

挿し餌雛についてですが、ショップでの挿し餌内容によっては早めに変更が必要です
これは、私の個人的な意見ですが…挿し餌にあわ玉はよくない と考えています
挿し餌雛で一番怖いのは「食滞」食滞が起きれば「そのう炎」にもなりやすくなります
食滞の原因は、いろいろあると思いますが、私が思う原因は 保温不足、あわ玉 だと思っています
もちろん、これだけが原因ではないです 栄養不足や個体差もあります ただ…
この二つをしっかり対策すれば、かなりの食滞が防げると考えています

ショップでは、フォーミュラに比べて安価で腹持ちのいいあわ玉を使用している事が多いです
ですが栄養価で言うと、あわ玉はあまりよくないのです むき餌ですしね…
なので、栄養的にも扱い的にも、食滞の心配を考えると
早めにあわ玉を辞めて、フォーミュラのみで挿し餌するように変更していきたいです
お迎えした雛が、あわ玉なしでも食べてくれるようであれば
すぐにあわ玉を辞めてしまってかまいません

挿し餌の作り方について

【ケイティ】イクザクト・ハンドフィーディング フォーミュラ こちらを使います
作り方は簡単です
挿し餌を創る容器にフォーミュラのパウダーを入れて、45~55℃の湯冷ましを加えて混ぜます
状態によっては、ビタミン剤や整腸剤・小松菜パウダーなどを調整しながら加えます

雛-201215-2

与え方にも気をつけないといけないことがあります
守らないとそのうトラブル等に陥り、落鳥してしまうこともあります

詳細は 挿し餌雛の育て方(仮称) で書いていきたいと思います。



2号が凄い顔してるw
雛2羽+親1羽で、この騒ぎです(笑)
親が混じっているのは、栄養のある餌を食べて雛たちに食べさせてあげたいからです


この通り、非常に可愛い光景ですが
この様にがっついて食べてくれるようになるには時間とコツが必要です
オカメインコは、この時期から一人餌完了までが非常に難しい鳥種です
この時期の子をお迎えして、悲しい思いをされた方は少なくないと思います 

ショップは仕入れたらすぐに売りたいので、挿し餌雛をお勧めすると思います
決して安易にお迎えしたりしないよう、ご注意ください

一人餌雛~大人のゴハンについてですが
上記でも書きました通り、最初はショップで与えていたものと同じものを与えてください
飼い主さんこだわりのシードや、ペレットもあるかと思いますが
それはもうちょっとだけ、オカメさんが落ち着くまで待ってあげてください

一人餌・大人ゴハンの内容ですが、
オカメインコはインコさん達に比べて、代謝異常を起こしやすい種類です
ヒマワリ・麻の実・サフラワー・ニガーシード等 
高脂肪・高カロリーのシードは基本禁止
です
必要な時もありますが、健康な個体なら禁止です
 
肥満の原因になり、
糖尿病、肝機能異常などの病気になりやすいです
肥満は脂肪肝などあらゆる病気の原因になり、過発情に陥ることも多く
雄なら精巣腫瘍、雌なら卵管や卵詰まりなど
命にかかわります

 
基本の主食
は ヒエ・粟・キビ をバランスよく配合したものに
カナリアシード、むきえん麦、皮付きえん麦、そばの実、
入り大豆、
圧片メーズ等をバランスよく配合したもの
必ず皮付きの物を与えてください
皮むきの種子は、そのまま土に撒いても芽が出ることもなく
栄養価の低い死んでいる種子です

 
副食
は 良く洗って乾かしたボレー粉、カトルボーン、小松菜などの青菜
 
栄養剤
として、ネクトンS ベネバックなどの整腸剤も用意します

ペレット
については、ここでは書ききれない部分が多々ありますので
別の記事にいたいと思います

一人餌の中雛や大人のオカメさんを迎えた場合、ゴハンをなかなか食べてくれないこともあります
豪快に撒き餌をしておくと、気になって食べ始めることも多いので
なるべく惜しみなく撒き餌をしたり、粟穂を吊るしてあげるのもいいです

場合によっては、夜寝る前に挿し餌をあげてみるのも効果はあります
食べる量次第では別の心配が出てきますが、
一度に2~5g程度で短期間、かつ正しくあげていれば問題ありません

お腹や体が温まり、程よく食欲を刺激するのはもちろんですが
挿し餌を貰う事により「この人に甘えてもいいんだ!」って感じてもらえることが重要です
心を開いてくれれば、自然と食欲も戻り、元気に育ってくれます
もともと甘えん坊なオカメインコですが、甘えん坊が過ぎたところで何の問題もありません
成長して数回の反抗期で自然と自立しますし、発情期にはパートナーを探したがります
オカメインコを甘やかしすぎても問題ありません